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Breve Intermedi(短編・再会後)

グラン・パルティータ 序

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 *よろしければ、お話より先に、まえがきをご覧ください。



カン・マエとトゥ・ルミがウィーンとソクランでそれぞれの暮らしを続けたままの、いわゆる遠距離恋愛を始めて日々が流れた。変則ではあるが、慣れればそれが落ち着いた状態とも言える頃のこと。遠いことが、かえって二人の気持ちを確かなものにするのに役立っているとも言える。

 時間を調整してスカイプでお互いの顔を見て話し、トゥ・ルミがまとまった日数休めるときは、カン・マエは事務所のスタッフにEチケットを手配させた。
 事務所の者たち は、長らく独身を通した彼によう やく本当の春が訪れたのだと思った。仕事に対する厳しさは変わらないが、雰囲気や言葉の端々にあった孤独の影は薄いものになっていた。その変化はあまりにゆっくりしたものであったが、隠しようもない事実であり、それがどう影響したのかは判然としないが、指揮者としてだけでなくそのほかの仕事のオファーも増えつつある。
 
 カン・マエは、これまでもしばしばコンサートやリサイタルへの招待を受けることがあった。彼の元へ韓国から年若の恋人がやってくることが知れわたると、お二人でどうぞと二席用意されるようになり、カン・マエはまだルミとの関係をあからさまにすべきか考えあぐねていたため戸惑った。
 自分はよくても、ルミはこれでよいのか別々な道を行くことになったら、名を知られた自分と関わったことが悪影響を及ぼさないか……すべての事態を想定して準備する指揮者としては讃えられる気質が、必要以上に彼を弱気にしていた。
 彼は決して認めないだろうが、非常に分かりにくいことであるが、彼女への想いがそうさせていた。

 ルミは彼の気持ちをつゆほども感じることなく、招待を受けたことを知ると必ず「行きたい」ときっぱり言うのだった。自身の音楽の勉強になる上に、もっと彼を知る絶好の機会でもあるからだ。愛する男のことをもっと知りたい、というただ素直な思いをカン・マエはわかっていない。生の音に触れる、それも通常のコンサートではない機会は、音楽家の息遣いや表情が近くに感じられる機会は、ルミにとって役立つだろう、とカン・マエは考えた。




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