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giorni (番外)

バッハのシシリエンヌ 4

 ←バッハのシシリエンヌ 3 →11月も終わり 追記あり さらに追記
日本の紅葉を楽しむ二人が歩いた場所。
素敵な動画がありました。場所もぴったり、ここを想定してます。

イチョウ並木の動画
http://www.youtube.com/watch?v=MkZvVIgThP0


次の回が、短めの最終回で季節も場所も変わります。
アップまで少々お時間いただきます、よろしくお願いします。


J. S.Bach:Sicilienne 4/5


「先生、もしかしてここ……。あの、ドラマに出てきた……?」
寝起きの悪いルミだが、驚きと朝の冷えた空気ですっかり目覚めたようだ。
「そうだ、向こうが絵画館だ。」
「神宮外苑だー!!!うわー。」
カン・マエは頷いた、そして朝の陽の光を浴びるルミのはじけるような笑顔が眩しすぎて、視線を外すように身体の向きを変えた。
「よくわかったな。おまえにしては上出来だ。」
横顔で放つからかいを含んだ声に、ルミは応える。
「ドラマで何度も観てますからね~!!!とってもの素敵なんだもの。セリフなんか暗記出来ちゃいそう。」

もう何年もの付き合いになる妻である少々のことでは驚かないが、こうもはっきりと自分ではない男のことを嬉しそうに話すことは釈然とせずかなり面白くないカン・マエであるが、これは全くの彼の誤解である。
「おまえの日本語の上達に役に立っているようだな。」
ルミは彼の思いなどどこ吹く風だ。
「本当に、先生、その通り。とっても楽しく日本語の勉強できちゃうの。」
目をパッチリ開いて、更に嬉しそうな顔で言う彼女をまともに見られなかった。画面を通しての、たかだか一ファンに過ぎない、とわかっていても彼は心中穏やかではいられない。

イチョウの黄色い葉が舞う中、細身の背の高さがカン・マエと同じぐらいの男が犬を連れて歩いてくる。「二台ピアノのためのコンチェルト」の指揮者役の男のようだ。
「先生、あの人確か……。」
「ああ、この間指揮の指導をしてやった役者だな。」
ルミは眉を寄せて考えている。
「そうそうよね、あれ?名前を忘れちゃった…僕の名前を覚えてて下さいね。って何度も言わされたのに。日本人の名前って難しいわー 。」

指揮者役だった男も二人に気がついたようで、近づいてきた。
「マエストロ、奥様。おはようございます。」
カン・マエとルミは日本語で挨拶を返した。
「その節はありがとうございました。」
「奥様、私の名前覚えています?あなたは、トゥ・ルミさんですよね……。」
まさか、こうストレートに訊かれると思っていなかったルミは目をぱちくさせ、罰が悪そうに下を向いた。
「伊都谷佑介さんですね。」
カン・マエが代わりに応えると伊都谷は眉間にしわを寄せながらも、口元を緩ませて言った。
「マエストロ、応えちゃダメじゃないですか。」

ルミは小さな犬の鳴き声に気を取られ、身体をそちらに向けた。女性が連れているヨークシャーテリアのリードが外れたのか、飼い主から離れて三人のほうに向かってきた。ルミは小型犬を覗き込むように、腰を落とした。
「まあ、可愛い。」
ルミはすぐに追いついた飼い主と話し始め、犬と楽しそうに戯れていた。

「奥さんは、枡たか子の熱烈なファンなんですね。彼女だけでなく日本の女優さんを沢山ご存じでびっくりしましたよ。」
カン・マエは妻をよく知っているかのような言い方に気分を害して、つい反論するように言った。
「妻は確か、あなたの共演者のキムサクとかいう男のファンだと思うが……。」
「はい、そう誤解なさっていると思っていました。」
カン・マエは眉を寄せた。
「誤解?私が何を誤解しているというのだ?」
こんなことを言わせるこの手の男がカン・マエは大の苦手である。

「やはりそうですか、奥様がキムサクと話し始めたら急に態度が変わられましたからね。鈍い私でもわかるくらいに。しかし、残念だなあ。僕のファンだって誤解されたらどんなに嬉しいか。」
カン・マエはギロリと伊都谷を睨んだ。
「そんな怖い顔しないで下さい。単に役者としてキムサクに負けているようで悔しいだけですよ。あなたのような、奥さん命みたいな人がついている女性には興味ありませんよ。」
そういうと、彼はイタリア人のように首をすくめた。

奥さん命……カン・マエはどうして、こんな男に自分の心の内が見透かされてしまったのかと、幾分悔しく感じた。キッとしたなかにも一瞬の苦々しげな表情の変化を、この役者は見逃さい。
人生のどの場面でも、伊都谷佑介という男はそういう瞬間を目にしてしまう才が備わっていた。

「あ、やはりそうなんですね、あなたは相当にルミさんに狂ってしまっているんだ。可哀そうなほどに。いやそうではないな。あんなに一途で可愛らしい女性に狂えるならそれもいい人生だ。しかも彼女もあなたが大好きらしい。おっと、しゃべりすぎました。どうか気を悪くなさらないで。奥様はあなた以外の男性、どんなに姿かたち所作ふるまいが良い、例えば私のような男が近づいたって全く眼中にないですよ。」
はぁ、とため息をひとつつき「しかし、傷つくなあ。とうとう、名前も覚えてもらえませんでしたよ。」とその端正な顔をおどけて歪めてみせた。
カン・マエは再び不機嫌な顔になった。この男とルミがいつの間に話をしていたのか油断も隙もない。
しかし一方で彼女の心に自分以外の男がいないことに安堵し、勝手に日本の有名俳優にのぼせていると勘違いしていた自分を嗤いつつも……あろうことか彼は妻に腹を立てていた。
全く、ルミが紛らわしい態度をとるからだ……緩んだ笑顔、あの惚けたような目を他の誰にも向けないでほしいと思うあまり、勝手な誤解をしていた自分を棚に上げている仕方なさ。
ニヒル、クールと言われたのはいつのことか、もう遠い過去になってしまって、オテロにも負けない嫉妬深い男に成り下がってしまった、カン・マエは誤解して過ごしたすべての時間を呪った。

別れの言葉を告げて去って行った伊都谷は、十歩ほど歩いてまた戻ってきた。
「そうだ、せっかく日本にいらっしゃったんだ。枡たか子さんに会わせてあげましょうか。奥様きっと喜びますよ。」
カン・マエは彼の申し出に訝しげな表情になった。
「大丈夫、下心のかけらもないですよ。あなたという人は相当疑い深い……いや、奥様が大事なんですね。いえね、私は単にあなたと知り合いだと今付き合っている彼女に自慢したいだけのこと。ちゃんと損得勘定してますよ、ご安心を。」
「なんていう人だ……。」
育ちの良さそうな男の自信からか厚かましい物言いに、カン・マエはすっかり呆れてしまった。
「はい、はい。生真面目な日本人らしくない?イギリスに長く住んでいたんですけどね。おそらくこれは家系なんですよ、父も祖父もこんな人間だったみたいですから。」
彼の笑みは誰に向けても人の心を溶かすような甘さがあり、厚かましいと思わせたのは彼一流の謙遜なのかもしれなかった。カン・マエは伊都谷佑介の育ちの良さからくるのであろう、洗練された振舞いのなかにある懐の深さ、信頼できそうな人間であることを感じた。
「あなたは分かりにくいが悪い人間ではないらしい。妻が好きな枡とかいう女優の件は、難しくないならお願いしよう。」
「早速、スケジュールを聞いてみますよ。彼女は妹の親しい友人なんで簡単なことです。」
伊都谷が立ち去ると、カン・マエはその有名女優に引き合わせたら妻がどんなに目を丸くするか想像し、ふっと息を吐いてひとり笑った。


東京オペラタウン・シンフォニーホールは、開演直前である。

舞台に登場した演奏者たちが、チューニングを始める。満員の聴衆は舞台に登場した演奏者たちを眺めつつ、名演への期待で高揚感が静かに満ちるようである。
それもそのはずマエストロ・カン・ゴヌのヨーロッパでの名声は高まるばかり、チケットはいつも早々と完売になり公演は期待に違わず大評判であることは当然日本のクラシックファンも知っていた。ゆえに日本への再訪が待たれていた。

ルミの隣席には若い頃はさぞかし美男美女であったと思われる老夫婦が座っている。彼らもまた韓国出身のマエストロの演奏会を待ちわびていたらしい。

トゥ・ルミは一階席なかほどの通路を前にした列、舞台に向かってかなり右寄りの席に座った。ここならば、チェロやコントラバスほうに向いた指揮者の横顔が見られるからだ。
定刻になると燕尾服姿のマエストロ・カン・ゴヌは、背をぴんと張ってバイオリン奏者の間を通って悠然と指揮台に上った。そんな夫の姿が目に入るや否や、ルミは胸の高鳴りを覚えた。彼は大きな拍手に一礼し、呼吸を整えるとタクトを上げた。

一曲目はボロディンの交響詩「中央アジアの草原にて」である。
細やかな弦は背景のようにこの世界の雰囲気を作り出す。
コーカサスの山々に流れる乾いた緩やかな風、人の行き交う場所としての賑やかさにほっとする旅人たち。人種は違っても旅で出会う相手は同じような孤独を囲う境遇、親しみを覚え酒を酌み交わしおしゃべりがはじまる。やがて豊かな自然に包まれるように夜は更けていく。
始まりと同じように静かに曲は終わった。
ルミは拍手の中、曲の全般に流れる空気の心地よさに浸った。隣に座る老婦人が、温かい笑みを浮かべて何度も隣の夫に頷く様子が微笑ましく、ルミは指揮台の夫の背中に向かって頷いた。

次はチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」。
重く静かな始まりに、切なく心がかきたてられるルミだった。
このあまりにも有名な悲劇は幾たびも多くの作曲家によって表現されているが、チャイコフスキーのこの曲は盛り上がるに連れ、両家の争いに身が引き裂かれんばかりのジュリエットの悲痛な表情が心に浮かぶ。そして甘美な恋の夢と泡のように消えていく二人の想いが沁みてくるようだ。
カン・マエのタクトは、オーケストラに物語の世界をくっきり鮮やかに描いかせることに成功した。
曲が終わって拍手が鳴り響くなか、ただただルミの目には涙が溢れた。

この演奏会の最後のプログラム、グラズノフの交響曲第五番。
隣の夫婦はこの曲がめあてで聴きに来たようである。
金管の低音から重厚な響きで始まるこの曲は、「英雄」との別名を持つよう明らかな意思と生命力に満ち溢れている。西欧ロマン派とロシア国民楽派が融合した堂々たるグラズノフの交響曲のなかでも輝きを放つ作品であり、カン・マエは細部にわたるまで行き届いた指示を出してアンサンブルをまとめた。
ロシアに多数の才能ある作曲家が現れた時代にあって、埋もれがちなこの名曲に十分な光を与えていた。
哀愁を帯びた三楽章から一転して華々しい終楽章は間を置かないアタッカで続けられた。フィナーレは短いながらも十分に観客の心を捕えた。
汗を振り撒きながらの渾身の指揮は終わり、カン・マエはタクトを降ろした。一瞬静まり返ったホールは、歓声と滝のような拍手の音が響く。

それぞれの聴き手の沸き起こる思いは長い長い拍手となり、壇上の演奏者たちと指揮者を讃えつづけた。

アンコールは、プッチーニの歌劇「マノンレスコー」から第三幕への間奏曲。
細やかな弦の響き。やがて木管の逡巡するようなしかし香り高い音が続く。
交響曲のフィナーレの高騰したエネルギーは、この儚さを含むようなメロディーに鎮められるようである。
誰の心にもある熱い思いは甦りそして胸の内に再び隠され、見果てぬ夢の続きはまたいつの日にかに続いていく。そう約束するような明るい兆しを示して曲は閉じた。

再び割れんばかりの拍手、起立した演奏者たちを指揮者は讃えるように左手で彼らを示した。

彼らはリハーサルとゲネプロの限られた時間の中でも、全体の隅々細部まで見通し揺るぎなき確かな道を示すマエストロに絶大な信頼を置いていた。演奏を終えた今、不思議な感情が湧き上がりそれぞれの演奏家たちの胸も熱くなるばかりであった。彼らは指揮者に心のなかで手を叩き続け、再び指揮台に立って導いてほしいと心から願っていた。

トゥ・ルミは聴衆の一人として曲の世界に没頭したため、拍手が止んだ後も放心したように席から動かなかった。今聴いたばかりの間奏曲を目を閉じて反芻し、夫の指揮姿、ときどき見ることのできた横顔を心に再現していた。甘美なまた切なく苦しいようなあらゆる感情が湧いてくる。
夫の演奏会にこれまで何度も来ているが、そのたびに恋に落ちるような感覚を覚える。ルミははっと我に返って急に立ち上がり、愛しい人の顔を間近にしてこの思いを告げるべく楽屋に向かった。


階下の楽屋の前にはすでに何人かの関係者と思しき人々が集まっていた。
ドアの前にいるスタッフは、毅然とした態度で立っていたがルミに気が付くとニッコリして言った。
「マエストロがお待ちかねです。すぐお通しするように言われています。」

ルミは弾むような足取りで部屋に入った。ちょうど奥のパーテーションの向こう側から上着を脱いだカン・マエが姿を現したところである。二人の視線が合った。

ルミはこぼれんばかりの笑顔で前髪がほつれ落ちたカン・マエに駆け寄り、脇から手を回して抱きついた。
「先生、素晴らしかったわ。また好きになっちゃった。」
カン・マエはぎょっとした顔で、ルミに言った。
「お、おい。ちょっと離れろ。」
ルミはカン・マエのつっけんどんな言葉にはっとして、その手を解いた。
「あ、ごめんなさい。真っ白いウエストコートが汚れてしまうわね。」
ルミは彼の両腕を掴んだまま言った。
「ばか。おまえ少しは周りを気にしたらどうだ。」

ルミの後ろからふっと息を吐く気配、クスクスと笑う声。ルミが振り返ると見覚えのある俳優と美しい女性たちが立っていた。それは、伊都谷佑介と四人の女性で、伊都谷の隣にいるのが彼の恋人、その隣には彼の妹とその友人である枡たか子、仲道由紀恵である。妹だけ女優ではないが、端正な顔立ちの兄に似て彼女も美貌の持ち主だった。ルミはカン・マエにまっしぐらで、そんな煌びやかな彼らに全く気が付かなかった。
ルミは恥ずかしさで真っ赤になり、下を向いた。

来客たちは韓国語で話す二人の会話は理解できないが、妻が夫の演奏に感動のあまり抱きつき、夫が人前である恥ずかしさから妻につっけんどんな言葉を返しているらしいことはわかった。

枡たか子には、ルミの純真さが微笑ましく映った。
「マエストロ、可愛くて素敵な奥様ですね。」
カン・マエはほんの少し、苦笑いをした。

恥ずかしさはそのまま、憧れの女優を前に緊張した面持ちでルミは訊ねた。
「あの、あなたは……枡さん?ヒロイズムでキムサクと共演された枡たか子さん?」
「ええ、そうです。あなたは私のファンでいらっしゃるそうですね、こんな素敵な方に好かれて光栄です。ありがとう。」

女性たち三人はルミを囲んで英語で話し始めた。
「でも、あなたを驚かそうと思っていたのに。逆に驚かされてしまったわ。」
「あなたがご主人に抱き付きたくなる気持ちは、よーくわかりますよ。」
「そうよね、あんなに素敵に指揮をされて……。演奏、素晴らしかったですよ、すごく感動しました。」
ルミは夫が褒められるのは嬉しい一方で、自分の行いが改めて恥ずかしく再びルミは顔を赤くした。
「い、いつもは、ミュンヘンではこんなことはしないんです。」

憮然とした表情のカン・マエに伊都谷は囁いた。
「ルミさんはやはり、あなたしか見えないようだ。きっとこれから先も変わりませんよ。しかし、いつまでもあなたにはヤキモチを焼いていて欲しいな。」
ふんと横を向いた彼にたたみかけるように、伊都谷は言った。
「あれから周りのクラシック通にあなたのことを聞いてみたんですよ。冷静沈着、かつては冷酷無比とまで言われていたそうですね。しかしむしろ反対のところばかり見せてもらって……貴重なものをありがとうございます。」
俳優は再び満足そうにふっと息を吐いて笑みを浮かべた。

ルミは憧れの女優枡たか子に会えて嬉しそうだ。
「ご主人とこれからも仲良くね。私はベタベタしてもいいと思うわよ。なんだかとっても、微笑ましいっていうか、いい感じだもの。」
枡たか子がニコニコ顔で言うと、ルミは縮こまって言った。
「いえ、恥ずかしいですからもうしません。」
「あら、そう?」
穴があったら入りたいって、こういうことを言うのですね。」
「まあルミさん、日本語よくご存じね。勉強熱心ですね。素晴らしいわ。」
ルミはたか子に褒められて気分がよい。
「とにかく、日本にいる間ぐらいは知らない人ばかりでしょ、思いきりベタベタなさいよね。」
仲道由紀恵はしゃっきりと言った。
旅の恥は使い捨てって、いうのですね?」
ルミは更に褒められようと、得意げに口にした。
その場の日本人たちには難しい日本語を覚える努力をしている彼女が微笑えましく、もちろん咎めようなとどは思わない。
しかしカン・マエはすかさず言った。
「それを言うなら、旅の恥はかき捨て、だろ。」
「えー、使い捨てよね?」
日本語なら自分のほうがわかるとルミは自信満々に語気を強めた。
伊都谷と女性たちはそんな彼女にどう言おうかと、戸惑った。ルミが大好きな枡たか子が、申し訳なさそうに言った。
「残念ながら、マエストロが正解ですね。」
「えっ……。」
ルミは言葉を継げず目をパチクリさせそしてははっと笑ったのだが、その前に子どもぽく一瞬頬を膨らましたのをその場の誰も気がつかなかった、ひとり除いては。彼女の最愛の夫カン・マエだけは大好物をその澄んだ目で捉え、右の広角をほんの一瞬わずかに上げた。



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